観葉植物と室内環境

 

最近、家の中の新建材等から発生する有害物質が問題になっています。内装材や接着剤の材質に注意が払われるようになりました。しかし、完全にシックハウスを抑えることは困難です。

そこで、植物の持つ空気の浄化作用が注目されています。

NASAが宇宙船内の生命維持システムを開発中に植物が空気の清浄化に重要な働きをすることに気づき、その研究成果を公表したことから室内空間における植物の重要性が再認識されてきました。

長年、NASAで密閉された空間での生命維持システムの研究をしてきたB.Cウォルバートン博士は著書のEco-Friendly House Plantsの中で50種の植物をエコ・プラントとして紹介しています。(その多くは吉見農園でも栽培している観葉植物です)

ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、アセトン等の有害物質を除去するだけでなく、フィトケミカル(植物が作り出す化学物質のこと)が、カビの胞子やバクテリアも抑制します。植物をたくさん置いた部屋が、植物を置かない部屋よりも50%から60%も胞子やバクテリアが少なかったとする研究も紹介されています。

過去に、観葉植物を室内に置くと湿度が上がってカビが生える、などと言う風評がありましたが、高温多湿の温室でたくさんの植物を育てている生産農家にとってこのばかげた発言は、非常に悔しいものでした。

緑を地球上のどこかに残せばいいのでなく、人類の身近に、いや、本来人間は緑の中で暮らすべきではないかと思います。

せめて身の回りに少しでも多くの植物を置いて、出来るだけ快適な環境で暮らしたいものです。

ホルムアルデヒド除去率

植物

μg/

ボストンタマシダ

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ポットマム

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ガーベラ

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シンノウヤシ

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アオワーネッキー

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チャメドレア・ザイフリッツィー

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ネフロレピス・オブリテラータ 

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インドゴムの木

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セイヨウキヅタ

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ベンジャミン

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スパティフィラム

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アレカヤシ

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ドラセナ・マッサンゲアーナ 

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カンノンチク

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ブラッサイア・アクティノフィラ

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ベニフクリンセンネンボク 

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ドラセナ・ワーネッキー 

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コヤブラン

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デンドロビュウム

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ディフェンバキア・コンパクタ

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テーブルヤシ

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植物が有害物質を吸収するのは葉からだけでなく、根からも吸収されます。又、植物の根が有用微生物を増殖しこれらの微生物が汚染物質を生物分解し植物が利用できる物質に変えています。

このため、通常の土を使った鉢物よりも隙間の多いインテリアロックなどは空気が根圏まで流れ込みやすく、しかも、多孔質のセラミックスは好気性の有用菌の繁殖を促進します。

土を使わないため汚くならず、インテリアロックこそエコ・プラントにふさわしいかと思います。

気密性が高く,空調の行き届いたこれからの建物に観葉植物は必需品であると思います。視覚的にも,管理のしやすさでも、空気の浄化作用の面でもインテリアロックはこれからのエコ・プラントとして多いに期待できます。

今後もセラミックスの成分や構造等から来るイオン交換能、塩基置換容量、遠赤外線効果、抗酸化作用等の機能性についても十分研究してさらに改良を続けるつもりです。

21世紀にふさわしいインテリア・プランツとしてインテリアロックシリーズにご期待ください。

引用:株式会社主婦の友社出版 エコ・プラント(室内の空気をきれいにする植物 )著者B..ウォルヴァートン