98年マイレッジマラソン
10月3日、4日鈴鹿サーキットに於いて昭和シェル石油car-graphicマイレッジマラソンが行なわれました。
エスプリ ド フェルミエでは新車5号車を作ってこの車を杉本典子、3号車を次男の桂太で参加する予定だったのですが、新車の製作が間に合わず2号車を整備して三浦寛一のドライブで参加しました。
こうちエコパワーレースではつまらぬトラブルで2号車、3号車共にリタイヤとなってしまいましたが、基本的にはどちらも熟成された車で手堅く完走できるのではないかと思われます。3号車の桂太は中学生ながら高知ではミスもなく、ドライブにはあまり不安もなかったのですが、もし、今度もリタイアしてしまうと辛いので3号車は手堅く完走第一を目標としました。2号車は、ドライバーもベテラン寛ちゃんと言う事で来年に向けてデーターを収集すべく、色々やってみようと言う事になりました。
10月3日.曇りや雨の日がずっと続いていたのに、今日は晴れて風もなくレース日和となりました。今年は人手が少なくワゴンの屋根にマシンを2台載せて4人でやってきました。整備済みなので最低限の道具とマシンを運ぶとすぐにゼッケンを張り車検に並びました。ちょうど2台一緒に車検になった所へ午前のドライバーズミーティングが始まり、人手が足らなくて慌てましたが無事パスしました。
取り合えず1台走らせようと2号車をスタートラインに進めました。ビデオを借りてきてドライバーのお腹の上に置いてスピードメーターを写す予定でした。これで何キロでエンジンスタートして、何キロでオフしたか解りますし、景色が写っていればどの辺でエンジンオンしたかも解ります。
ビデオをお腹にしばり付けてスタートしました。エンジンも一発でかかりスムーズにスタートしました。
順調に周回し3周め、“次はゴールです”と無線を入れる。(今回はドライバー2人ともハムです。もちろん私も)今年は混信が少ないようです。携帯を使うチームがふえたのでしょう。
無事ゴールした2号車ですが、ビデオのスイッチは入っていませんでした。借り物のビデオで操作になれてなかったようです。
続いて3号車をスタートラインに進めました。こちらはビデオは無理かと思いカセットレコーダーを持たせました。
こちらも順調に周回して無事ゴールしました。でも、またまたカセットのスイッチも入っていませんでした!!
2台とも一応タンクを満タンにしてスタートしたのですが、かなり消費量が少なく300km/lを大きく上回ってチームとしては新記録間違い無さそうです。去年長男が乗った3号車は250.6km/lでしたが、長男章太郎の体重は84kg。次男も64kgぐらいだそうですが、それでも兄より20kgも軽い事になります。300km/l位行っても不思議は無さそうですが、正確な計測では有りませんが350km/lでした。
決勝に期待が高まります。ところで2台走り終えた時点で、まだ9時少し過ぎた所でした。今年は順調でマシンも調子がいいので昼まで何もする事が有りません。今年は余裕です……。でも、言い忘れましたが今回は3号車のマネージャーは長男の章太郎になっています。マネージャー以外も従姉妹などでクルー全員中高校生ですが、一般で申し込んであります。そのマネージャーが学校を休んでくる予定だったのですが何と中間試験にかち合ってしまい、テストを休んでこいとは言えなかったので、テストが済んでからすぐに来る事になっていました。2時間のテストなので1時か2時頃にはこられるかと思っていたのですが…。
マネージャーがいないのに事務局の人や取材の人が何度か見えました。今回も大会最年少だったようです。
午後の練習も順調でした。2号車は25km/hでエンジンオンしていたのですが、午後は20km/hまで落としました。十分なパワーがあり20km/h以下に落としても問題無く坂も登れるとのことでした。結果は大正解で午前よりさらにガスの消費量が少なくなりました。
午後はビデオ、カセット共にスイッチは入れたのですが、ビデオはじきに倒れてしまい、1周も撮影出来ませんでした。でもカセットは大成功で、1周3回、1回に約10秒づつエンジンをかけたようです。エンジン音もスムーズで力強く、最後は吹け過ぎ(回し過ぎ)の感じもしました。
10月4日.今日もいい天気で予選の結果もよく気持ちよくレースが出来そうです。
今日は3号車も20km/hまで車速を落とすように指示しました。上のほうは、あまりメーターばかり見ていると危ないと思い、昨日と同じくらいの感じで音で判断して切ればいい、昨日より少し低い感じで10秒くらいで切ればいいだろう。と指示しました。中学生にエンジンの回転を音で判断しろとは、ちょっと無理がありましたか…
ストレートで追い風だったせいも有りかなりのハイペースで周回しています。(結果的に最高速64km/h、平均速度35.1km/hでした。)ラストのサインを出してゴールに向かう途中取材に捕まってしまい、しゃべっていて“次はゴールです”の無線を送るのを忘れてあわてて叫んだ時にはもうゴールのランプウエイを走っていたそうです。
2号車もさらに回転を落とすと言っていたのにかなり早く、平均で30km/hを超えていました。
どちらも昨日よりはガソリンを食った感じだったのですが、1/3は減ってないように思えたので50cc使ったとしても300km/lは超えた、と思ったのですが…
結果は2台とも300を大きく下回りました。2号車が281.5km/h,3号車が248.8km/hでした。
原因は色々考えられますが、一番の理由はギヤ比が低すぎた(2号車1:10、3号車9:100)事だと思います。昨年84kgのドライバーでもダンロップコーナーを楽々登っていた事でも予想はしていたのですが…。2番目は、エンジンルームがコンパクトなため(3号車はヘルメットとリヤタイヤの間が1cm位しかあいてない)熱がこもって蒸発したんではないか、と思います。それに、スタート前の燃料のトップアップするためにキャップを取った時タンクがかなり暖かでした。この燃料の膨張もばかにならないと思います。試しに350ccの清涼飲料水のびんで、ガソリンを40℃から25℃に冷やした所、5ccも減りました。タンクを外す時もホースにたくさん気泡があったのでキャブからかなり蒸発してると思われます。
10年以上もやってきて、何を今更そんなことを、と言われそうですが、残念ながら今迄走るのが精いっぱいで細かいところを詰める余裕がありませんでした。
昨年、今年と続けて完走できて(高知ではしくじりましたが)やっと燃費を真剣に詰められる体制が出来た気がします。今年はベンチで燃費テストが出来るようにしました。8年も前に11年乗った乗用車のオルタネーターを、このために取っておいたのがやっと日の目を見ました。走行中のトルクも測定できるようにするつもりです。今年多少はデーターを収集出来たし、来年は2号車3号車のエンジンをとことん詰めるつもりです。
新車の5号車は、最初はエンジンには手を付けず、ボディだけで勝負。目標は車重20kgで最小、最軽量を目指します。…目標は高く!!