2月28日こうちエコパワーレース

親切なタイヤショップが早めに店を開けて、店にあった古いタイヤの中から215 65R15を探し出してつけてくれたので、なんとか9時頃には会場に着くことが出来ました。

さっそくマシンをおろして、タイヤ、バッテリーをつけ、エンジンオイルを入れました。2号車はシート合わせができてないので、調整して車検へ。3号車はサイドブレーキをロックしてリヤタイヤを縛り付けて長時間走ってきたので、ワイヤーを挟んでいた部分のかみ合わせに、がたが出てしまいロックできなくなってしまった。何度も調整してやっと車検が通る。

スタートゲートのクローズが 迫っているのでとにかくエンジンをかけてスタートラインへ。アマチュア無線を使うつもりだったのですが、車にリグを置いてきてしまったので取り合えず私の携帯を持たせてスタートする。

2号車と3号車は、車が兄弟車なのに何を勘違いしたのかドライバーが兄弟だとアナウンスしている。ま、いいか。

とにかくスタートできて一安心。車の運転もしたこともない中2の息子が、いきなり高速道路を無事走れるだろうか?インターチェンジで上手くターンしてこれるだろうか?マシンもあわててスタートさせてトラブルはないだろうか?不安もありますが、だめでも決勝があるからとにかく練習…・・
2号車は順調なようで無事戻ってきて2周めへ。

ルルル …、携帯がかかってきた。トラブルか!2号車だった。なんとバッテリーエンコ。インターチェンジでターンして、じきに止まってしまったらしい。まだかなり距離があるのにこれではとても決勝に望めない。

3号車もなかなか戻ってこない。ギャ比が高速型なのでそんなに遅いはずはないのに。

長男が携帯を持って歩いてきた。「桂太そこに止まっているよ」

サービスエリアの入り口の一番高い所に止まっていた。もう少し動けばあとは下りなのでゴールできたのに、何とこちらもバッテリー切れである。3号車は2、5AHの小さなバッテリーを暖気用に積んでいたけれど本番用を車に取りに行く時間がなかったので、2周は出来ないと思っていたけれど1周も出来ないとは。

試しにセルを回して見ると、結構勢いよく回った。私がその場にいれば少し時間を置いてからもう一度回してみろ、と指示したのに…

次男に話を聞いて見ると、結構調子良くて何処も問題無かったと言う。心配していた運転にも問題がなく順調に走れたと聞くと、是非完走させてやりたい。バッテリー切れなんかでリタイアさせたくないと思い、本番用の4AHのバッテリーでも完走できるかもしれないけれど,5AHのバッテリーを新調してやることにしました。 もちろん2号車は4AHではとても完走できそうにないので2個バッテリーを買う事になりました。

オフィシャルの方にカー用品店の場所を聞いてすぐに買いに出かける。このてのバッテリーは結構高くて躊躇したけれどここまで来てやむ負えない。

<<当日写真を一枚も撮らなかったのでコクピットの写真を載せます。


戻ってくるとさっそくバッテリーを付け替え、又慌ててスタートラインへ。練習の時リヤカウルが外れたと言っていたが、本番は外から透明テープで止めるつもりだったのに又車に忘れてしまった。ガムテープで止めてあわただしくスタートしました。

2号車のドライバーの話では、練習の時先にリタイヤした2号車の横を手を振りながらご機嫌で3号車が通り過ぎたと言う。 こいつには緊張するとか不安とかはないのだろうか。

2号車が戻ってきた。ちょっとゆっくり過ぎる気はするけれど無事2周目へ。

3号車がなかなか戻ってこない、と思っている所へ電話が入った。ランプウエイの坂が登れないと言う。本番だからと慎重になってスピードが出てなかったんだろうか…。エンジンはすんなりかかると言うので、「もうガソリン食っても仕方ないから時間がかかってもいいから何度でもエンジンかけて少しずつでも進め、時間いっぱいまでやるだけやってみろ。」 と指示はしたけれど勢いを付けなければ登れない。かといってレース中にバックするわけにもいかないし…

後からドライバーに聞いた話だけれど、リヤカウルが何度も飛んでしまって、そのたびに止まって付け直していたそうです。これではスピードを上げて坂を上り切る事は出来ない。

道具をかたずけて20分程して、もうもし坂を上り切ったとしても時間切れなので一旦車に戻りました。コースを眺めながら車の近くまできた所で、青いマシンが入ってくるのが見えました。「えー!あれ桂太じゃない?」車高が低いので良く見えなかったけれど3号車のようです。あわててゴールに戻りました。まだ1周目なのでこのままゴールしてはまずい。もうとっくにタイムオーバーだけれど、あの坂を今迄何度も何度もやり直してやっとここまで戻ってきたんだから、成績なんかどうでもいい、タイムオーバーでもいいから完走させてやりたい、と必死に駆けてゴール直前に間に合いました。慌てて手を振り回れまわれ!

ドライバーはタイムオーバーを知ってか知らずか無事ターンしてゆっくり加速していきました。エンジンがスムーズに回れないほどにゆっくりと。

あの調子では又ランプウエイを登れないかもしれない。スピードを上げるように電話で指示しようと思ったけれど(この時点ではカウルが飛んでしまうので、ゆっくり走っている事に気が付かなかった。)運転中に電話をするとドライバーが慌てるかもしれない。アマチュア無線なら桂太が何もしなくても一方的に指示を伝える事ができたのに…

かなり時間が経ってから電話が入った。ガス欠だそうである。坂で何度もエンジンをかけているし、カウルが飛ぶたびに止まって又発進のくりかえしで、相当ガソリンを食っているだろうとは思ったけれど、何と予選と同じすぐそこのサービスエリア入り口で止まっていると言う。後数メートル進めばゴールできたのに。

私が着いた時にはリタイアを届けて燃料タンクも外してあった。念のためセルを回して見ると何とエンジンがかかった。これなら十分ゴールできたのに。

こうして我々の高知エコパワーレースは最悪の結果に終わりました。長男の最初のレースと同様、ドライバーは何のミスもしなかったのに結果を残してやれなくて、しかも今回はすべて私のミスが原因でなんと情けない事でしょう。マイレッジマラソンの練習のつもりが大きな心理的重荷となってしまいました。やはりレースとは厳しいものですね。

デジカメを持っていったのに、一枚も写真を取りませんでした。やはりパンクで心理的余裕を無くしてしまった事がすべてだった気がします。唯一、かえりに五色台で一泊し、瀬戸内の海の幸を堪能できた事がいい思いでとなりました。
心を切り替えて、マイレッジでは悔いを残さぬようにがんばりたいと思います。

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